いつものお爺ちゃん

今している仕事の一つにショッピングセンターのテナントのお寿司屋さんで、お寿司を売る仕事がある。
毎週水曜日に入っている某ショッピングセンターにほぼ毎週遊びに来ているおじいちゃんがいる。
彼は97歳。

杖もつかず自分の足でちょこちょこと歩いていて
背中も全然まがっていない。
記憶も結構鮮明で、いつもにこにこしている。
日本人のお友達がたくさんいるらしく、日本の地名もよく知っている。

お寿司を買うわけではないけど、たぶん日本人が好きなんだと思う。
いつも来ると話しかけてくれていろんなことをお話しする。

子供や孫との写真を見せてくれたり、日本人の友達との写真を見せてくれたり。

先週は、オーストラリアのゴールドコーストのガイドブックみたいなものを持ってきてくれた。
半分は英語、半分は日本語のガイドブック。
かなり古いものだと思うけど、読んでみな。って言っておいてってくれた。

そこにはオーストラリアの先住民であるアボリジニの話、
オーストラリアを発見したキャプテンクックの話、
ライフセーバーの始まりの話、
カランビンワイルドライフサンクチュアリーといって、カランビンの土地にある自然動物園みたいなものの始まりの経緯、
等々、すごくおもしろい興味のある話が、あまり上手とはいえない日本語訳だったけど、簡潔に綴られてて今まで知らなかったことがすーっと頭に入ってきた。

今日はお話してくれたお礼に、ってチョコレートバーをくれた。
2個は買えなかったけど。　って。
こういうところがかわいい。
軽い冗談言ったりするんだけど、結構笑えることを言う。

もうかれこれここで働いて2年近く経つからこのお爺ちゃんとも2年位のお付き合い。

毎週来るわけじゃないから来ないと何かあったんじゃないか？って心配になっちゃうけど、
会うといつも元気でホッとする。

国境超えて年齢も超えたお友達がいっぱいできる国、オーストラリア。
やっぱり私はこの国が好き。

でもこの意味は日本と比べて、とかそういうことじゃなくて、この雰囲気がいい国。
もちろん生まれた国である日本だって大好きだよー♪